有害化学物質を分解しない珪藻土塗り壁材料なんてあるの?多くは分解しません。

塗りパターン角コテ

炭の千倍以上多孔質性能がある珪藻土ですが、物理吸着能力に関しては一度吸着した物質をいつか飽和再放散してしまう危険性は否定できません。特に有害な化学物質例えばもっとも代表的なホルムアルデヒドに関して言えば一度物理吸着してもまた再放散してしまうのであれば本当にきれいな室内空気環境を作り出す製品とは言えません。

つまり有害な化学物質に関しては単なる物理吸着だけでなくて化学分解をできるか?どうか?ここが性能に関して大きなポイントになってきます。この問題を考えていない珪藻土塗り壁メーカーがあまりにも多いことを実は知らない方が多いのです。

私が製品開発に係わらせて頂いた「ケイソウくん」は実はダブルパワーでホルムアルデヒドを分解する能力がある製品なのです。ここが他社珪藻土メーカーとは決定的に異なっている特徴になります。

一つのパワーは石灰パワーです。「ケイソウくん」は自然素材でしっくいの主原料である石灰で固めていることを以前ご紹介しましたが、石灰は非常に強いアルカリ性を有しています。空気中に拡散された有害な化学物質の多くは強い酸性を有しています。つまり強酸性の有害化学物資が珪藻土の力で壁に物理吸着された時に「ケイソウくん」を固める為に使われている石灰がもつ強アルカリ性で中和分解されるのです。

例えばホルムアルデヒドは空気中では蟻酸という強い酸となり石灰の主成分のカルシウムと化学反応によってこの蟻酸が蟻酸カルシウムという無害な物質に化学分解されるのです。この石灰(アルカリ)パワーがあるのが「ケイソウくん」なのです。

さてふたつめのパワーは酵素パワーです。「ケイソウくん」にはアミド・イミドという基をもったアミノ酸の一種の有機物が混入されています。この有機物質がホルムアルデヒドを化学分解してくれます。

残念ですが、石灰における強アルカリパワーは「ケイソウくん」が時間の経過とともに強アルカリ性物質から中性に移行してゆくとともにそのアルカリパワーが減少してゆきます。しっくいの能力もそうなのです。ですからそれをカバーしてゆくことを考えなければならないのです。

これで「ケイソウくん」がどのような他社珪藻土製品と比較しても壁や天井に塗られている間中、つまりは半永久的にホルムアルデヒドを分解してゆく理屈が充分に理解できたことでしょう。このダブルパワーをもった製品は世界中を探しても「ケイソウくん」しかありません。

多くの珪藻土塗り壁材料は有害化学物質を分解できません。だから私は珪藻土塗り壁「ケイソウくん」をおすすめしているのです。