しっくい壁と珪藻土壁って何がどう違いますか?いいとこ取りの「ケイソウくん」

鶴見小林邸現場仕上がり②

しっくい壁とはもともとは施工する現場にて左官業者さんが石灰とスサとつのまた糊に現場で骨材も入れて水と混ぜて施工していました。日本では約1300年前から土壁の仕上げ材料として内外壁仕上げ材料として住宅、お城、土蔵に塗られてきました。また屋根瓦の下地材としても使われてきました。

このしっくいを水と練って施工した時はPH13くらいの強アルカリ性の特徴を有しています。そして空気中にある二酸化炭素を吸収して化学反応を起こしながら長い年月をかけて中性に向かって固まってゆきます。消石灰という柔らかいアルカリ物質が石灰石(大理石=中性)に年月をかけて化学変化してゆくことが固化することになります。

この石灰はあくまでも強アルカ性ですから抗菌性能、以前に説明させて頂いた有害化学物質の代表であるホルムアルデヒドの中和分解機能、そして少しは調湿性能もあります。また石灰も燃えません。基本としてしっくい壁には顔料を入れなくて白い壁の材料になります。色しっくいだと冬場に必ず白華現象を起こす為に白い壁なのです。

プランクトンの死骸が化石になった珪藻土と石灰が主成分のしっくいは日本国内において自給自足できる鉱物資源という点では同じですが、全く異なったものになります。石灰は珪藻土と比較するとあきらかに多孔質性能は劣ります。よって調湿性能や消臭性能は明らかに珪藻土の能力が石灰より高い能力になります。

私が開発にたずさわった「ケイソウくん」はずっとお話させて頂いているように漆喰珪藻土なのです。つまりはいいとこ取りの製品になります。珪藻土がもっていない抗菌能力は固化剤に石灰を採用しましたからカバーできました。同様に石灰の強アルカリ性のおかげで有害化学物質のホルムアルデヒドを中和分解できます。また強アルカリ壁は空気中で抗酸化作用が働きます。

逆に珪藻土の多孔質性能を十分生かすことで調湿能力、消臭能力はしっくい以上の強い能力を発揮できます。珪藻土も石灰どちらも不燃物質ですから燃えません。そしてケイソウくんは合成樹脂ではなくて石灰で珪藻土を固化させていますから当然のごとく自然素材になります。だから私はケイソウくんを推奨します。