品質の良い珪藻土塗り壁の見分け方のポイントって?固化剤が重要です。

塗りパターン乱流

上記は珪藻土塗り壁材料「ケイソウくん」を施工した事例です。実は珪藻土塗り壁材って珪藻土100%で製品にすることは不可能なことなのです。というのは珪藻土は自分で固まる能力はありません。塗り壁材料として使う場合にはこの珪藻土を固めてあげる原材料が絶対に必要になってきます。

ここでこの珪藻土を自然素材系の原材料で固めてあげるのか?それとも合成樹脂で固めてあげるのか?において決定的できあがった製品の性能に差が生じてきます。もちろん珪藻土塗り壁の中に珪藻土が何%含有されているのかという事も同様に重要になってきます。

当たり前の話ですが、珪藻土塗り壁材料に珪藻土がわずか5%しか含まれている珪藻土塗り壁材料と40%含まれている珪藻土塗り壁材料との性能に差があることはきわめて当然ですから。

さて、珪藻土の含有量の問題以外にやはり大切なことは自然素材の珪藻土を合成樹脂で固めてしまうと合成樹脂が珪藻土のもつ多孔質性能の能力を低下させていまいます。合成樹脂は合成膜を作ってしまうから珪藻土の穴がふさがれてしまう危険性が大きいのです。さらにもっと問題な事は、火災が発生して塗り壁が燃える時にこの合成樹脂の有毒ガスが発生してしまうことなのです。

ちなみに珪藻土の主成分はシリカですから燃えません。ですから燃えた時に有毒ガスを発生させない原材料である石灰、石膏、セメント、粘土等の自然素材系固化材で固めているメーカーを私はご推奨いたします。残念ですが、会社名に化学とか化成という社名が入っている会社さんは合成樹脂で珪藻土を固めているメーカーさんと言えるでしょう。

参考までに私が開発にたずさわった「ケイソウくん」は珪藻土が40%含有されていて、石灰で固めています。珪藻土に石灰に骨材(砂類)スサ(ひび割れ防止)合計で97%になります。3%程度は保水材、空気抜き材等の合成系原材料が含まれていますが、自然素材と言っても嘘いつわりはない製品です。

「ケイソウくん」は合成系の原材料を使っておきながら自然素材100%などと誇大広告をしていませんから逆に安心できる製品と言えます。

また神奈川県と共同で特許が取得できていることも注目すべき点だと言えます。